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加齢により減ってしまう保湿成分「セラミド」「コラーゲン」「ヒアルロン酸」をどうやったら増やせるのか、対策はあるのか、をお伝えしたいと思います。
化粧品からセラミドやコラーゲン・ヒアルロン酸は吸収できるのでしょうか?
まだ若い、まだぷくぷくした20代の肌に、美容成分がいっぱい配合された基礎化粧品を使っていました。昔・・・
意味がありましたかね?
化粧品は肌のどこまで浸透するの?
さて、ここ。どこまで浸透するのか。
各化粧品メーカーのCMやパッケージには「肌の奥深くまで浸透」とか「ぐんぐん浸透する」とか、そんな広告が並び、目を引きますが、実際どこまで浸透するのでしょうか。
今、もし化粧品の箱があるなら見てみてください。
「浸透」の横に小さな※印がありませんか。
※をたどっていくと、きちんと小さく記載があると思います。
「角質層まで」と。
そうなんです。
結論から申し上げますと・・・
「角質層まで」が、化粧品が浸透する範囲になるのです。
角質層って、、?
これまでも何度も出していました図で確認してみましょう。
肌は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層で出来ていますね。
その「表皮」の一番外側、私たちの肌の一番上の部分が角質層です。
上の図は、「表皮」の拡大図です。↑↑
厚さ0.02mmのサランラップほどの薄さ(厚み)の部分が角質層です。
そこに、化粧品の中に配合されている美容成分・保湿成分が入って留まって活躍してくれるのですね。
「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の違い
スキンケア用品は薬機法(旧薬事法)により、明確に「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」に分類されており、効果・効能の範囲がわかれています。
そしてそれにより、可能な広告表現も異なってきます。
医薬品
病気の治療を目的とした薬のこと。厚生労働省により、配合されている有効成分の効果・効能が認められています。
医薬部外品
主に予防・防止・衛生を目的としたもの。厚生労働省が許可した、効果・効能に有効な成分が一定の濃度、配合されています。
”薬用化粧品”と表示されているものは、薬機法上は「医薬部外品」の中に分類されます。
化粧品
清潔・美化・健やかに保つことを目的としたもの。医薬部外品(薬用)よりもさらに成分や効果が穏やかになり、人体に対する作用が緩和されています。
参考:厚生労働省「化粧品・医薬部外品等ホームページ」
★化粧品の「奥まで浸透!」というのは、角質層に化粧品の成分を行き渡らせること、を表しています。
角質層の下で細胞分裂をしている”基底層”や、「真皮」内でコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを生み出している”線維芽細胞”まで届くことは、基本的にはない!のです。
薬機法で決められていることなのです。。
★薬機法により、医薬部外品(薬用化粧品)、及び化粧品は「真皮層へ浸透する」という広告表現をすることは禁じられています。
「なんですってー!!」
あんな高い化粧品を、、サランラップほどの0.02mmのところに一生懸命、塗り込んでいたなんて。
いま考えれば、そんな化粧品、必要もない年齢だったし。
若かりしOL時代・・・化粧品うんぬんより、ストレスとか睡眠とか、基本的な生活を見直すべきでした!
角質層までしか浸透しないのは何故?
考えてみるとすぐにわかるのですが、外からなんでも入ってきてしまうと私たち生きていけないですよね(笑)
水分が欲しい~なんて思ったとして、お風呂の湯船につかって、お湯が肌の中に全部入ってきたらおかしいです。
海水浴にいって、ミネラルがじゃんじゃん肌から吸収されるなんてあり得ませんね。
簡単に染み込むほうが怖いです!
それと同じように、化粧品も肌の奥まで入らないようになっているのです。
私たちの皮膚はバリアの役割をしています。
外部からの物質の侵入を防いでいるのです。
それは、、角質層のラメラ構造を思い出して下さい。
↓↓
角質層にあるのが「角質細胞」と「角質細胞間脂質」です。
角質細胞と角質細胞の間をガッチリと隙間なく埋めているのが角質細胞間脂質ですね。
このラメラ構造により、外から異物が入ること、肌の中から水分が過剰に蒸発することを防いでいるのです。
★こちら、ラメラ構造について書いています。
↓↓
私たちの皮膚は、角質層へは分子量3000ダルトン以下、真皮層へは分子量500ダルトン以下でないと物質を通過させません。
角質層の下にある「真皮」にコラーゲンやヒアルロン酸を届けたくても、これらの成分は分子量が大きいため、肌の奥「真皮」には基本的には届かないのです。
一般的な化粧品に含まれている保湿成分 | |
セラミド | 700ダルトン前後 |
コラーゲン | 300000ダルトン前後 |
ヒアルロン酸 | 1000000ダルトン前後 |
※ダルトン(Dalton):分子量をあらわす単位
真皮層へは浸透しないの?
では、コラーゲンやヒアルロン酸は増やせないのか・・・
肌の奥、真皮層にまで浸透する物質は、分子量500ダルトン以下である必要があります。
そして、ラメラ構造を突破するためには油にも水にも溶けないといけない・・・
そうなると化粧品では不可能、そもそも、薬機法で禁止されていますので、広告も角質層まで、と表現するしかありません。
でも今、配合成分を微粒子化、ナノ化させて浸透させる技術の開発が行われており、低分子コラーゲンと言われているものは500~1000ダルトンまで小さくなり、角質層より深く浸透する期待が出てきました。
しかし肌にはバリアの他にも、見張り役があるようで・・・
角質層より下側には”ランゲルハンス細胞”という免疫センサーが張り巡らされています。
外部からの侵入を感知すると、様々な免疫機能が働いて、かゆみや炎症・アレルギーなどの反応を起こすようになっているのです。
今回、肌のこと・化粧品に配合の成分のことを、改めて猛勉強し調べまくりました結果の私の見解を、ちょっと述べさせて頂きます、、
肌にとって異物となる化粧品の成分が簡単に浸透するとは考えにくいし、やっぱり角質層までかな・・・、安全を考えると。
と、いうふうに思いました。
ガーーーン!!!
でも・・・
以前問題になった”白斑事件”をご存知ですか。
カネボウの美白化粧品(医薬部外品)が白斑を引き起こし、テレビでも連日、報道されていました。
皮膚の色が部分的にぬけて白くなってしまう病気です。
これは色素を作るメラノサイトが壊れて、白くなってしまったのです。
ということは、角質層の下まで入り込んでいるということですよねぇ・・・メラノサイトは基底層にありますから。
だから、角質層より奥まで浸透するものは開発されているのです。
げんに2017年に某有名メーカー、2社から”真皮にまで浸透”し、シワを改善するという薬用化粧品(医薬部外品)が発売されていますし・・・
(真皮に浸透してシワ改善!って、なんとも気になる文言で、、そのうちに試して結果報告したいところですね)
また、筋肉の痛みを緩和する塗り薬や張り薬もあるわけですものね。(←これは医薬品)
皮膚の角質層を通り抜けられる成分とは、分子量が500ダルトン以下に低分子化されていること、そして脂溶性(油にとける)と水溶性(水にとける)の両方の性質を合わせ持っていること。
それならば皮膚深くまで浸透する力がある、と言えそうです。。。
厚生労働省から安全も効果も認められて医薬部外品として売り出されているもの、安定しないという理由や濃度の問題で医薬部外品には指定されていないけれど、有効成分配合の化粧品、などなど、、
色々とありますが、肌に違和感があるな、ピリピリするな、など刺激を感じた場合は使うことを中止する方がやはりいいのだと思います。
ちなみに、、新型のビタミンC誘導体「APPS(アプレシエ)」はエイジングケアの救世主と言える美容成分で、浸透力が高く、角質層のみならず真皮層にまで浸透しやすい・・・と言われています!
安全性も高い成分なので、私はAPPSを知ってからはもう外さず使っています。
★APPSについてはこちらをご覧ください。
↓↓
また・・・
ちょっと反則かもしれませんが、イオン導入器を使うことで角質層までしか基本は届かない美容成分を、その奥の奥、なんと真皮にまで浸透させることが、実は出来ます。
★イオン導入のお話、効果の高い使い方についてはこちらの記事にまとめています。
↓↓
コラーゲンやヒアルロン酸の減少を防ぐために出来ること
真皮層にあるコラーゲンやヒアルロン酸を増やすことを考えることも大切ですが、逆になるべく減らさないように考えてみるってどうでしょう。
それって絶対大切なことです。
●日焼け止め対策をしっかり行う
紫外線のUV-A波は真皮層まで届きます。曇り空でも年中降り注いでいます。絶対に気を付けて!
★こちらも参考にしてください。
↓↓
●活性酸素をつくらない
紫外線を浴びることでも活性酸素はつくられます。
そしてストレスを溜めないことです。ストレスを受けるとそれに対抗するための過程で活性酸素が発生します。
●糖質を過剰に摂取しない
血糖値が常に高くなるような食生活は改善しましょう。
真皮の約70%を占めるコラーゲンはタンパク質で出来ていますが、糖化により糖化生成物(AGEs)が体に蓄積されるとタンパク質が破壊されてしまいます。
●良質なタンパク質を摂る
コラーゲンはタンパク質の1種です。
良質なタンパク質というのは必須アミノ酸がバランスよく含まれているものを指します。肉類・魚類・卵・大豆製品・乳製品などですね。
また女性ホルモンは真皮のコラーゲンの生成を促進させるとも言われていますよ。
●皮膚の乾燥を防ぎ、線維芽細胞を活性化させる
真皮層でヒアルロン酸やコラーゲンをつくりだしているのが線維芽細胞です。
この線維芽細胞を活性化させることが美肌を保つ鍵となりますが、皮膚が乾燥すると線維芽細胞の活動が鈍くなると言われています。
お肌を、角質層を健やかに保ちましょう。
★こちらの記事も参考にしてください。
↓↓
まとめ
セラミドは角質層に、ヒアルロン酸とコラーゲンは真皮層にもともとある成分です。
セラミドは化粧品からも肌の角質層に入れることができますね。
ヒアルロン酸やコラーゲンは真皮層には届かないとしても、その分子量の大きさから、肌表面を覆って保湿をしてくれます。
ただ、高価な化粧品をベタベタつけて肌を摩擦してしまうよりも、美味しいものを食べて、適度に運動し楽しく規則正しく生活する方が、肌にいいな!と、思ってしまいました。
結局。。スキンケアというのは角質層のケアであるのだな、と。
しかしながら、私、今また化粧品でどこまでシミがとれるのか、自分の肌で試しています。
皮膚科で頂いたものではないのですが・・・
こんな記事を書いておきながら、まだ一縷の望みを捨てきれない。。
いい結果がでたら報告したいなと思います。
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